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景福宮ガイド:ソウル人気観光地の入場料・衛兵交代式時間まとめ

景福宮ガイド:ソウル人気観光地の入場料・衛兵交代式時間まとめ

光化門広場の北に位置する景福宮(キョンボックン)は、ソウルを訪れた際にぜひ足を運びたいスポットのひとつです。李氏朝鮮時代に築かれたこの王宮は、ソウルにある五大王宮の中でも最大規模を誇ります。広大な敷地内には国立民俗博物館や国立古宮博物館などの見どころが点在し、じっくりと時間をかけて巡る価値のある場所です。

景福宮-キョンボックン-外の広場

観光がもっと楽しくなる!景福宮の回り方を徹底ガイド

歴史を感じさせる建物や伝統的な庭園の美しさも見どころですが、景福宮(キョンボックン)の最大の魅力は、1日2回行われる守門将交代儀式(衛兵交代)でしょう。イギリスのバッキンガム宮殿での衛兵交代ほど知名度は高くないかもしれませんが、景福宮での交代儀式も十分に価値のある伝統的なイベントです。貴重な儀式を目の当たりにしながら、ソウルの歴史に思いを馳せてみませんか?

王宮の広大な敷地には多くの建物が点在しているため、訪れる前に見学したい場所を絞っておくと効率的に楽しめます。このガイドを活用し、充実した景福宮の散策をお楽しんみください。

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景福宮-ソウル-新羅ステイ光化門

景福宮-ソウル-正面

景福宮観光の基本情報

入場料・その他料金

  • 大人:3,000ウォン
  • ユース(7~18歳):1,500ウォン
  • 子ども(6歳以下)、シニア(65歳以上)、韓服(チマチョゴリ)着用(全年齢):無料
  • 文化の日(毎月最終水曜日)は入場無料
  • 10名以上の場合は団体割引あり
  • 駐車料金:最初の2時間は小型車3,000ウォン、大型車5,000ウォン。以降は10分毎に追加料金800ウォン

開館時間

  • 3月~5月:午前9時~午後6時
  • 6月~8月:午前9時~午後6時30分
  • 9月~10月:午前9時~午後6時
  • 11月~2月:午前9時~午後5時
  • 最終入場は、閉館の1時間前
  • 火曜日休館
  • 開館時間は変更になる場合があります。

無料ガイドツアー出発時間

  • 英語:午前11時、午後1時30分、午後3時30分
  • 日本語:午前10時、正午12時30分、午後2時30分
  • 中国語:午前10時30分、午後1時、午後3時
  • 集合地点は興礼門に入った所にあるインフォメーションブース前。所要時間は1時間30分。
  • 10名以上の団体の場合、事前予約が必要です。
  • 無料の日本語音声ガイド貸し出し可

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景福宮-ソウル-フォーシーズンズ ホテル ソウル

景福宮-ソウル-建築

ステップ1 – 歴史を知る

景福宮は1394年、李氏朝鮮の初代国王・太祖によって建てられました。その後200年に渡って王宮として使用され、第3代国王・太宗や第4代国王・世宗により拡大していきました。1553年に大火にみまわれ消失するものの、翌年には第13代国王・明宗による令で再建されます。王宮内の建物は、王族の住居や政務を執り行なう場として使用され続けました。

その後も景福宮は拡大し続けていきますが、1592年、文禄の役によって全焼してしまいます。廃墟と化した景福宮をあとに、王族は昌徳宮へと住居を移します。その後、約270年以上もの間、景福宮が再建されることはありませんでした。

1865~1867年に再建が行なわれ、約330棟・5,792室に拡大、景福宮は再び韓国および王族のシンボルとしてよみがえりました。1895年、閔妃暗殺事件が起きます。それを受けて、夫である李氏朝鮮の第26代国王・高宗は王宮を離れて以降、王族が景福宮へ戻ることは二度とありませんでした。1991年、日本統治時代に計画的に解体され、景福宮内に朝鮮総督府の庁舎が建設されました。日本統治時代および朝鮮戦争を通して残った王宮の建物は、勤政殿(正殿/グンジョンジョン)、慶会楼(ギョンヘル)、香遠亭(ヒャンウォンジョン)のみです。

韓国政府は1989年に景福宮の本格的な復元事業を開始し、特に王宮の修復は重要課題として位置付けられました。史実に基づいた緻密な復元作業が進められ、すでに約40%の建物が再建されています。今日、景福宮を訪れれば、激動の歴史を経てきたとは思えないほど見事に修復された姿を目にすることができます。

現代においては、景福宮は韓国の歴史的・文化的な象徴としての役割を果たしています観光地として人気があり、国内外から多くの人々が訪れ、韓国の伝統建築や歴史を直接感じることができる場所です。また、韓国政府による文化財保護の一環として、伝統的な儀式の再現が行われており、特に守門将交代儀式は多くの観光客の注目を集めています。

このように、景福宮は過去の王宮であるだけでなく、現代の韓国においても重要な役割を持ち続けています。

景福宮-ソウル-光化門

ステップ2 – 光化門で入場券を購入

混雑を避けるため、開館時間である午前9時より少し前に到着しておきましょう。多くの観光バスは王宮東側の門・チケットブース付近に止まるので、光化門を通ったら、南側に向かいましょう。地図は必須アイテムなので、ばっちり用意しておきましょう。

光化門には、3つのアーチ門が置かれ、門の上には2階建ての門楼が建てられています。5年の歳月を経て、建設された当時の場所に戻すための復元工事が行なわれ、2010年に一般公開されました。この門には、守門将交代儀式(衛兵交代)でまた戻ってくるので、最初はさっと通り抜けて次へと進みましょう。

光化門へ向かうなら、ゴウンダン ハノックへの宿泊がおすすめ

景福宮-ソウル-ゴウンダン ハノック

景福宮-ソウル-慶会楼

ステップ3 – 正殿と慶会楼(池に浮かぶ楼閣)を訪れる

多くの観光客が正門で自撮りをしている間に、さっと勤政殿(グンジョンジョン)へ進みましょう。1800年代後半に再建された当時の姿を残す数少ない建物のひとつである勤政殿は、韓国の国宝223号に指定されています。正殿として、文武百官からの朝賀、公式宣言、外国からの使臣の接待などに使用されました。また、即位式など、王宮で国の重要な行事を行なう際の会場ともなっていました。

正殿を見学した後は、西側へと向かい、国宝224号に指定された慶会楼(キョンフェル)を訪れましょう。2階建ての木造楼建造物で、日本統治時代・朝鮮戦争を生き延びたた3つの建物のうちの2つ目でもあります。池のほとりに建てられており、楼閣がまるで水に浮いているかのように見える、その姿には思わずうっとりしてしまいます。景福宮の中で最も美しい眺めといえるでしょう。当時は晩餐会や祝賀行事に使われ、また池では王族が舟遊びに興じていたそうです。開館と同時にここに向かえば、観光客が押し寄せる前に、静かな時間の中で撮影を楽しむことができます。

景福宮-ソウル-王の住居-集玉斎

ステップ4 – 王の住居と書斎を散策

池でしばしの静寂を堪能した後は、正殿の北側にある王族の住居を見学しましょう。建物は、王、王妃、側室、王の子ども達、義理の家族達など複数の住居に分かれています。これらの建物は、伝統建築の特徴をよく現しており、タイルのはめ込まれた天井、複雑なデザインの石の彫刻などを見ることができます。芍薬、竹、蓮の花、蝶々などの絵で装飾された色鮮やかなレンガにも注目です。

王族の住居を見学した後は、景福宮の隠れスポット・集玉斎(ジボクジェ)へ行きましょう。集玉斎はかつて第26代国王・高宗(1863~1907年まで統治)の書斎として使われていました。2016年には図書館として生まれ変わり、朝鮮王朝に関する1,000冊以上の資料を収蔵しています。小腹がすいたら、八隅亭(パルウジョン)でお茶をしていくとよいでしょう。かつては高宗の憩いの場でしたが、今は可愛らしいカフェになっています。

景福宮-ソウル-衛兵交代-守門将交代儀式

ステップ5 – 守門将交代儀式を見学

景福宮に訪れたのなら、1日2回行なわれる守門将交代儀式(衛兵交代)を見ずには帰れません!李氏朝鮮時代の守門軍は色彩豊かな衣装をまとっていました。現在の守門軍は、伝統色が使われた、鮮やかなレプリカの衣装を着用しています。イギリスのバッキンガム宮殿では、実際の衛兵が行なっていますが、景福宮での交代儀式は観光アトラクションとして行なわれています。1日2回景福宮の入り口に建つ守門軍の様子を眺めながら、昔に思いを馳せてみては。

交代儀式は火曜日を除き、午前10時と午後2時に行なわれます。いい場所を確保するためには、交代儀式が始まる15分前に着いておくとよいでしょう。また、観客の中から、ラッキーな1名に選ばれると、交代儀式を告げる銅鑼を叩くことができます。儀式は銅鑼の音と共にはじまり、約20分続きます。守門軍の見事な行進をぜひカメラに収めましょう。また、衣装だけでなく、武器のレプリカを身に付けており、李氏朝鮮時代に使われていた型そのものです。交代儀式の後には、王宮の中に戻る前に、韓国の伝統衣装を着て、門の前で記念撮影をしておきましょう。

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景福宮-ソウル-ゴンシマ ハノック ゲストハウス

景福宮-ソウル-国立民俗博物館-国立古宮博物館

ステップ6 – 博物館へ行く

守門将交代儀式を見学し終わったら、王宮内に戻り、2つの博物館に立ち寄ってみましょう。国立民俗博物館は3つのメインホールから成っており、先史時代から李氏朝鮮時代に至るまで、約10万点の遺物を所蔵しています。野外展示場では、韓国の昔の町並みを再現した展示を楽しむことができます。

景福宮の敷地内にある、もうひとつの博物館といえば、1992年に開館した国立古宮博物館です。李氏朝鮮ゆかりの品が主に所蔵されており、その多くがもとから景福宮にあったものです。常設展では、第22代国王・正祖による詩が書かれた巻物、慶会楼付近の池の底から発見された青銅龍を見ることができます。息を呑むほど素晴らしい、王族が身にまとっていた衣装や宝石をはじめ、宮廷での生活を思い描かせる品々を見学しましょう。

ソウルには景福宮の他にも王宮があるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

 

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景福宮-ソウル-ブッチョソンジャエ ハノク ゲストハウス

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