九州で文化観光を満喫 | 長崎で楽しむ日本のアートと温泉街
本州の最南端に位置する九州は、豊かな自然と文化に恵まれた美しい島。九州の山間部には霧島温泉のような温泉地が点在しており、のんびりとした時間を過ごせる一方で、都市部に目を向けると長崎県美術館のような世界レベルの美術館を楽しめます。1回の旅行で日本のアートと自然を両方楽しみたい人のために、今回は長崎、武雄温泉、霧島エリアで日本文化を満喫する旅をご紹介します。
九州で文化観光を満喫 | 1日目：長崎に到着
九州西部に位置する長崎県の県庁所在地長崎市は、日本の鎖国時代にも西洋との貿易を行っていた数少ない港町の1つです。その歴史による影響は、現在でも長崎におけるキリスト教信者の比較的多いことや、街中で見かける西洋風の建築物から垣間見ることができます。長崎は日本の他の都市と比べてもかなり特色の強い街なので、九州旅行の出発地として最適です。豊かな歴史や芸術はもちろん、有名な観光名所や穴場のスポットなど、長崎ならではの旅を楽しみましょう。
長崎へのアクセス：東京駅、京都駅、大阪駅からJRを使って長崎へ向かう場合、福岡の博多駅行きのJR東海道新幹線または山陽新幹線を利用しましょう。そこからはJRかもめ特急で長崎駅へと向かいます。長崎までの所要時間は、東京駅からは約7時間、京都駅からは約6時間、大阪駅からは約5時間です。海外から長崎に入る場合は、長崎空港または福岡空港のいずれかを利用すると、都市間の移動が便利です。
長崎でのお食事 & ショッピング
長い移動時間を経て長崎に到着した初日の夜は、あまり無理をせずに郷土料理で空腹を満たし、軽くショッピングを楽しみたいところ。長崎は魚が美味しい街としても知られており、美食家にとっては天国のような場所です。この地域で栽培された野菜や海で捕れた魚介類を使った絶品料理を満喫できます。食後は長崎のショッピングモールや専門店で、バラエティ豊かな工芸品やお土産の買い物を楽しみましょう。
長崎のおすすめレストラン
- 炭火焼鳥 鳥政 恵美須店
- 吉宗
- 史跡料亭 花月
- 思案橋ステーキハウス おかの
- 麺也オールウェイズ
- 宝雲亭
- バー イーウィ
- 江山楼
- 四海樓
長崎のおすすめ買い物スポット
- アミュプラザ長崎
- みらい長崎ココウォーク
- 清風堂 グラバー園通り店
- 長崎雑貨 たてまつる
- 長崎浜屋
- 文房具専門店 石丸文行堂
長崎駅周辺を散策するなら、ホテルベルビュー長崎出島への宿泊がおすすめ
九州で文化観光を満喫 | 2日目：長崎観光
長崎は見どころ満載。ここでは、芸術施設や歴史的名所をご紹介します。早起きして長崎の人気スポットを回ったあとは、長崎県美術館へ向かいましょう。
長崎の人気スポット
- 興福寺：1624年に創建した興福寺は、長崎で最も古い歴史を持つ寺院です。黄檗禅宗の唐寺である興福寺には、かつて中国の禅師が住持していました。今でも残る中国風のユニークな建築スタイルが特徴です。
- 崇福寺：興福寺と同じく、中国風の建築スタイルが印象的な崇福寺は、1629年に創建した黄檗禅宗のお寺です。鮮やかな赤い正門は写真スポットとしても人気です。
- 長崎孔子廟：長崎における中国の影響は、日本でも数少ない中国様式の長崎孔子廟にも現れています。1893年に創建された孔子廟では、カラフルな建築物や博物館、小さな池の庭園を見学できます。
- 大浦天主堂：現存する国内最古のキリスト教建築物である大浦天主堂は1864年、当時増加していたキリスト教徒のコミュニティのため、フランス人宣教師によって建築されました。現在、天主堂の一部は修復され、博物館として使用されています。
- 長崎平和公園：粛然とした雰囲気が漂う長崎平和公園は、1945年の原爆投下で犠牲となった人々への追悼と、世界平和を祈るために設けられた公園です。多数の祈念碑をはじめ、世界各国から贈られたモニュメントが配置されている世界平和シンボルゾーン、祈念堂、長崎原爆資料館などで構成されています。
長崎県美術館
2005年に開館した長崎県美術館には複数のギャラリーがあり、常設展示や特別展示を楽しめます。常設展示には、地元の画家たちが手掛けた長崎ゆかりの美術作品や、 第二次世界大戦時に特命全権公使としてスペインに渡った須磨彌吉郎が蒐集したスペインの作品などが収蔵されています。この須磨コレクションには、キリスト教美術や近代美術などの作品をはじめ、ピカソの作品も含まれています。長崎県美術館にはギャラリーのほかに、ミュージアムショップとカフェも併設されています。
美しく広大な敷地を持つ美術館は長崎港に隣接しています。世界的にも有名な建築家、隈研吾氏により設計され、2005年にはマーブルアーキテクチュラルアワード賞を受賞。ガラスをふんだんに取り入れ、風通しがよく明るい空間作りを実現しました。光に満ちた館内では、作品を細部までじっくり鑑賞できます。長崎県美術館で最も印象的な場所と言えば、芝生が敷き詰められ、遊歩道や休憩用の椅子が設置された屋上庭園でしょう。ここからは長崎の港と街の美しい景色を一望できます。
長崎県美術館の開館時間・入場料・アクセス
長崎県美術館は出島電停より徒歩3分、メディカルセンター電停より徒歩2分の場所にあります。どちらの電停にも長崎駅から路面電車で簡単にアクセスできます。
美術館の開館時間は毎日午後10時から午後8時まで（第2及び第4月曜日を除く）。入場料は大人400円、大学生とシニアが300円、子供が200円です。
九州で文化観光を満喫 | 2日目の午後：武雄温泉
長崎県美術館を楽しんだあとは、佐賀県の武雄温泉に向かいましょう。長崎からの所要時間は約1時間半です。まずは長崎駅からJR特急かもめに乗り、肥前山口駅へと向かいます。そこでJR九州佐世保線に乗り換え、武雄温泉駅で下車してください。
武雄温泉は1,300年以上の歴史を持つ温泉地です。効能豊かな温泉を求めて、多くの著名人がこの地を訪れたと言われています。武雄温泉に到着すると、まずは温泉街への入り口でもある朱色の楼門が目に入るでしょう。共同浴場は元湯、蓬莱湯、鷺乃湯の3軒があり、入浴料は大人が400円から600円、子供は200円から300円です。この3軒のうち最も大きい鷺乃湯では露天風呂やサウナも楽しめます。
九州で文化観光を満喫 | 2日目の夜：御船山楽園
御船山楽園は御船山の麓に広がる広大で美しい庭園です。武雄温泉駅から徒歩25分、タクシーで5分の場所にあり、春になると何千本もの桜の木やツツジ、スモモの木が色とりどりの花を咲かせます。500体以上の仏像が安置されている御船山楽園では、夜になると庭園がライトアップされます。歩道も灯りで照らされるため、暗くなるまで園内をゆったりと満喫できます。御船山楽園では夜間にデジタルアートイベントも開催されます。
御船山楽園を散策するなら、武雄温泉 森のリゾートホテルへの宿泊がおすすめ
九州で文化観光を満喫 | 3日目：霧島温泉へ出発
日本文化を満喫する九州旅行の次の目的地は、鹿児島県の人気リゾートタウン、霧島温泉です。武雄温泉からは少々離れていますが、霧島までの移動も旅の醍醐味の1つ。鹿児島中央駅と吉松駅間を運行するJR特急はやとの風に乗り込み、車窓から美しい景色を楽しみましょう。
武雄温泉駅でJR特急みどりまたは特急ハウステンボスに乗車し、新鳥栖駅でJR九州新幹線に乗り換え、鹿児島中央駅へ向かいましょう。所要時間は約2時間です。
JR特急はやとの風を満喫
鹿児島中央駅に到着したら、特急はやとの風に乗り換えましょう。霧島温泉駅までは約1時間の旅です。特急はやとの風は、漆黒のボディにゴールドのアクセントが映える昔ながらの列車。木のぬくもりを大切にした車内には、エアコンとリクライニングシートが完備され、居心地のいい空間を演出しています。車内にはパノラマ席をはじめ、乗客ならだれでも自由に使用できる展望スペースが設けられ、素晴らしい景色を堪能できます。とりわけ錦江湾沿いからの絶景は見ものです。特急はやとの風を利用すると、旅の思い出になる記念乗車証ももらえます。車内ではお弁当も購入できます。
霧島温泉
霧島温泉駅に到着したら、バスかタクシーを使って霧島温泉の中心地まで移動し、壮大な山々や鹿児島湾を望む温泉にゆったりと浸かりましょう。温泉ファンの人気を集める霧島には、9つの源泉から引かれた温泉施設が多数立ち並び、それぞれユニークな特徴や効能を持つお湯を楽しめます。このエリアにある多くのホテルでは専用の温泉を利用できる他、共用浴場もたくさんあります。霧島での旅行中は、温泉の蒸気で蒸した郷土料理を楽しめる霧島温泉市場での食事もおすすめです。
霧島温泉のおすすめホテル
霧島温泉市場で食事を楽しむなら、霧島国際ホテルへの宿泊がおすすめ
九州で文化観光を満喫 | 4日目：霧島アートの森を散策
4日目の朝は霧島温泉駅からJRはやとの風を再び利用するか、JR肥薩線の各停を使い、霧島アートの森の最寄り駅でもある栗野駅へ向かいましょう。栗野駅からはバスかタクシーで美術館にアクセスできます。
霧島アートの森は2000年に開館した鹿児島県の芸術交流拠点施設。敷地内には自然と調和した芸術性の高い彫刻作品が配置され、この地区の自然や歴史的・文化的な特徴を生かして構想された作品を楽しめます。この美術館は、所蔵作品の展示が行われる屋内のアートホールと、「アートの森」と呼ばれる彫刻作品が設置された野外展示空間という、2つのパートで構成されています。霧島山の標高約700メートルの高原に位置するアートの森には、国内外の造形作家たちが豊かな自然から着想を得て構想したオリジナルの作品が設置されており、見事な彫刻作品の数々を楽しめます。約20ヘクタールという広大な敷地面積を誇る霧島アートの森では、丸1日たっぷりと時間を過ごせます。
霧島アートの森の営業時間と入場料
霧島アートの森の開館時間は平日が午後9時から午後5時（月曜日を除く）、週末は午前9時から午後7時です。7月末から8月末までは、閉館時間が午後7時に延長されます。
屋内および野外展示場への入館料は大人1,040円、高校生と大学生は760円、小学生と中学生は520円です。
鹿児島県を旅するなら、城山ホテル鹿児島への宿泊がおすすめ
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九州で文化観光を満喫 | 1日目：長崎に到着
九州西部に位置する長崎県の県庁所在地長崎市は、日本の鎖国時代にも西洋との貿易を行っていた数少ない港町の1つです。その歴史による影響は、現在でも長崎におけるキリスト教信者の比較的多いことや、街中で見かける西洋風の建築物から垣間見ることができます。長崎は日本の他の都市と比べてもかなり特色の強い街なので、九州旅行の出発地として最適です。豊かな歴史や芸術はもちろん、有名な観光名所や穴場のスポットなど、長崎ならではの旅を楽しみましょう。
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- 長崎浜屋
- 文房具専門店 石丸文行堂
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九州で文化観光を満喫 | 2日目：長崎観光
長崎は見どころ満載。ここでは、芸術施設や歴史的名所をご紹介します。早起きして長崎の人気スポットを回ったあとは、長崎県美術館へ向かいましょう。
長崎の人気スポット
- 興福寺：1624年に創建した興福寺は、長崎で最も古い歴史を持つ寺院です。黄檗禅宗の唐寺である興福寺には、かつて中国の禅師が住持していました。今でも残る中国風のユニークな建築スタイルが特徴です。
- 崇福寺：興福寺と同じく、中国風の建築スタイルが印象的な崇福寺は、1629年に創建した黄檗禅宗のお寺です。鮮やかな赤い正門は写真スポットとしても人気です。
- 長崎孔子廟：長崎における中国の影響は、日本でも数少ない中国様式の長崎孔子廟にも現れています。1893年に創建された孔子廟では、カラフルな建築物や博物館、小さな池の庭園を見学できます。
- 大浦天主堂：現存する国内最古のキリスト教建築物である大浦天主堂は1864年、当時増加していたキリスト教徒のコミュニティのため、フランス人宣教師によって建築されました。現在、天主堂の一部は修復され、博物館として使用されています。
- 長崎平和公園：粛然とした雰囲気が漂う長崎平和公園は、1945年の原爆投下で犠牲となった人々への追悼と、世界平和を祈るために設けられた公園です。多数の祈念碑をはじめ、世界各国から贈られたモニュメントが配置されている世界平和シンボルゾーン、祈念堂、長崎原爆資料館などで構成されています。
長崎県美術館
2005年に開館した長崎県美術館には複数のギャラリーがあり、常設展示や特別展示を楽しめます。常設展示には、地元の画家たちが手掛けた長崎ゆかりの美術作品や、 第二次世界大戦時に特命全権公使としてスペインに渡った須磨彌吉郎が蒐集したスペインの作品などが収蔵されています。この須磨コレクションには、キリスト教美術や近代美術などの作品をはじめ、ピカソの作品も含まれています。長崎県美術館にはギャラリーのほかに、ミュージアムショップとカフェも併設されています。
美しく広大な敷地を持つ美術館は長崎港に隣接しています。世界的にも有名な建築家、隈研吾氏により設計され、2005年にはマーブルアーキテクチュラルアワード賞を受賞。ガラスをふんだんに取り入れ、風通しがよく明るい空間作りを実現しました。光に満ちた館内では、作品を細部までじっくり鑑賞できます。長崎県美術館で最も印象的な場所と言えば、芝生が敷き詰められ、遊歩道や休憩用の椅子が設置された屋上庭園でしょう。ここからは長崎の港と街の美しい景色を一望できます。
長崎県美術館の開館時間・入場料・アクセス
長崎県美術館は出島電停より徒歩3分、メディカルセンター電停より徒歩2分の場所にあります。どちらの電停にも長崎駅から路面電車で簡単にアクセスできます。
美術館の開館時間は毎日午後10時から午後8時まで（第2及び第4月曜日を除く）。入場料は大人400円、大学生とシニアが300円、子供が200円です。
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武雄温泉は1,300年以上の歴史を持つ温泉地です。効能豊かな温泉を求めて、多くの著名人がこの地を訪れたと言われています。武雄温泉に到着すると、まずは温泉街への入り口でもある朱色の楼門が目に入るでしょう。共同浴場は元湯、蓬莱湯、鷺乃湯の3軒があり、入浴料は大人が400円から600円、子供は200円から300円です。この3軒のうち最も大きい鷺乃湯では露天風呂やサウナも楽しめます。
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霧島温泉
霧島温泉駅に到着したら、バスかタクシーを使って霧島温泉の中心地まで移動し、壮大な山々や鹿児島湾を望む温泉にゆったりと浸かりましょう。温泉ファンの人気を集める霧島には、9つの源泉から引かれた温泉施設が多数立ち並び、それぞれユニークな特徴や効能を持つお湯を楽しめます。このエリアにある多くのホテルでは専用の温泉を利用できる他、共用浴場もたくさんあります。霧島での旅行中は、温泉の蒸気で蒸した郷土料理を楽しめる霧島温泉市場での食事もおすすめです。
霧島温泉のおすすめホテル
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霧島アートの森は2000年に開館した鹿児島県の芸術交流拠点施設。敷地内には自然と調和した芸術性の高い彫刻作品が配置され、この地区の自然や歴史的・文化的な特徴を生かして構想された作品を楽しめます。この美術館は、所蔵作品の展示が行われる屋内のアートホールと、「アートの森」と呼ばれる彫刻作品が設置された野外展示空間という、2つのパートで構成されています。霧島山の標高約700メートルの高原に位置するアートの森には、国内外の造形作家たちが豊かな自然から着想を得て構想したオリジナルの作品が設置されており、見事な彫刻作品の数々を楽しめます。約20ヘクタールという広大な敷地面積を誇る霧島アートの森では、丸1日たっぷりと時間を過ごせます。
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