タイの隔離ホテル（ASQ） | withコロナ時代に安心・安全な旅を楽しむヒント

Last Updated: May 07, 2021

世界規模のパンデミックにより海外旅行が困難になっていますが、各国がワクチン接種プログラムや検疫パッケージを展開する中で、旅行欲の高まっている人々たちは、現状から脱却すべく、ニューノーマルの旅行の方法を模索しています。昨今のようなwithコロナ時代の旅行先として、タイは最適な場所の1つといえます。タイ政府は、国民の安全を最優先にしながら、観光客を受け入れるための取り組みを続けています。そのためコロナ禍であっても、ある程度の計画（と少し多めの予算）を立てれば、長い間旅行に出られなかった人も比較的安全に旅行できます。この記事では、タイの隔離ホテルの予約方法、渡航に必要な書類、隔離期間を有意義に過ごすためのヒントなどをご紹介します。

タイ入国の条件

すでに有効なビザを持っている、または特別観光ビザ（STV）の取得が可能であれば、適切な書類を作成して入国することができます。タイ旅行の計画をはじめる前に、まずは最寄りのタイ大使館/領事館に、特別観光ビザ申請方法やタイ入国に必要な書類について確認しておきましょう。特別観光ビザはオンラインで申請することができますが、申請を進める前に、まずタイ大使館/領事館による公式の最新渡航情報を確認することをお勧めします。ビザの手配が整ったら、自分に合ったASQホテルを選択しましょう。

ASQ/ALSQとは？

タイの隔離ホテルの正式名称は「Alternative State Quarantine（政府指定代替検疫施設）」と言い、略して「ASQ」と呼ばれています。タイ国籍者や外国人が入国時に検疫を目的として宿泊する政府認定のホテルで、こうしたASQホテルの多くは首都バンコク周辺にありますが、バンコク以外の場所でも利用できます。バンコク以外の隔離ホテルは、「Alternative Local State Quarantine（ALSQ）」ホテルと呼ばれています。

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隔離検疫期間・宿泊パッケージ

2021年4月1日以降、タイに入国するほとんどの外国人には、「微笑みの国」での観光を楽しむ前に、14泊（15日間）の検疫を受けることが義務付けられています。タイ国民、ワクチン接種証明書を持つ渡航者、変異株が検出されていない国・地域から入国する渡航者には、7泊または10泊に短縮された隔離検疫期間が適用されます（2021年4月現在、変異株が検出されていない国は、オーストリア、スロバキア、スロベニアです）。ワクチン接種状況や出発国・地域にかかわらず、航空券やASQホテルを予約する前にまずは、必要な検疫期間を最寄りのタイ大使館/領事館に確認しましょう。

ASQパッケージの主な内容

ASQホテル滞在中、最低2回のPCR検査を受けることになり、検疫終了には、いずれの結果も「陰性」であることが条件になります。検査費用はASQパッケージに含まれています。検疫パッケージには、2回の検査に加えて、空港からASQホテルまでの送迎、1日3食の食事、無料Wi-Fi、看護スタッフの24時間対応が含まれています。また、一部の備品や食品を外部から注文することも可能です。一部の検疫施設には、バルコニーがあり、アメニティグッズ、ランドリーサービス、電子レンジ、ヨガマットのレンタル、プール、冷蔵庫、コーヒーメーカー/ポット、エクササイズエリアが用意されています。滞在中にどのような設備・サービスが利用できるか、予約前にASQホテルに直接確認しておきましょう。

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ASQホテルの予約方法

タイのASQホテルは、アゴダ（www.agoda.com/quarantineth）から直接予約することができます。隔離滞在をする都市と宿泊期間を入力するだけで、政府指定のASQホテル一覧と料金をチェックできるので、とてもお手軽！スクロールダウンすれば、空室状況をはじめ、ホテルが提供するアメニティ、サービス、館内設備などの情報を確認できます。ASQホテル予約の多くが「アゴダ®あんしんキャンセル」（チェックイン日直近に無料キャンセルが可能なプラン）の対象となっている他、アゴダのカスタマーサポート担当者が年中無休でお問い合わせに対応しているので安心です。なお、特別なリクエストがある場合は、直接ホテルに連絡しましょう。

タイのASQホテル予約に必要な書類

ASQホテルを予約する際、アゴダ提携ホテル側から、タイ入国に必要な書類のコピーの提出を求められます。これらの書類の多くには時間的な制約があるため、ホテルや航空券を予約する前に、自身で必要な書類を準備しておきましょう。2021年4月1日現在、ASQホテルの予約に必要な書類は以下の通りです（ただし、これらに限定されるわけではありません）。

航空券旅程
パスポートのコピー（顔写真ページ）またはタイIDカード（タイ国籍の場合）
入国許可証（COE）
隔離終了後のタイ国内住所
保証額10万米ドルもしくは1,100万円以上の旅行保険証（新型コロナウィルス感染症の治療が補償範囲に含まることが明記されていること）
保護者同意書（15歳以下の未成年者が単独でASQに滞在する場合）

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タイ入国に必要な書類

タイ行きの航空券を予約した場合、搭乗前に航空会社カウンタースタッフに必要書類を提示する必要があります。タイ国籍以外の渡航者は、出発国・地域にかかわらず、タイ行きフライト搭乗する前72時間以内に発行された新型コロナウィルス感染症リアルタイムPCR検査（RT-PCR COVID-19 test）の陰性証明書を提示する必要があります。タイ国籍の場合は、同様の陰性証明書もしくは医師が発行したFit to Fly（健康証明書）のいずれかを提示します。特別観光ビザおよび入国証明書（COE）は、タイ王国大使館のサイトを通じてオンラインで申請できます。2021年4月1日以降、タイ行きフライトに搭乗するために必要な書類は以下の通りです（ただし、これらに限定されるわけではありません）。

外国人渡航者の場合

ASQホテル予約確認書
6ヶ月以上の有効期限があるパスポート
有効なビザまたは再入国許可
入国許可証（COE）
出国前72時間以内に実施した新型コロナウィルス感染症リアルタイムPCR検査の陰性証明書
10万米ドルもしくは1,100万円以上の治療補償額の英文医療保険証（新型コロナウィルス感染症の治療が補償範囲に含まれることが明記されていること）

タイ国籍の場合

入国許可証（COE）
ASQホテル予約確認書
有効なタイIDカード
出国前72時間以内に実施した新型コロナウィルス感染症リアルタイムPCR検査の陰性証明書、またはFit to Fly（健康証明書）

検疫施設へのおすすめ持参アイテム

部屋に長時間滞在しなければならないという状況ではストレスが溜まります。これが初めてのタイ旅行ということであれば尚更です。どのように隔離期間中を過ごすのか事前に計画を立てて、少しでもリラックスできる環境を整えましょう。ほとんどASQホテルにはテレビが設置されていますが、大概は現地のタイ語チャンネルの放送なので、テレビや映画を見て時間を過ごすなら、ノートパソコンやタブレットを持参するのがおすすめ。ここでは、ASQ滞在経験者からの情報をもとに、検疫施設へのおすすめ持参アイテムをご紹介します。

ヨガマット
器具を使わないエクササイズ方法
書籍・読み物
手工芸用品（ハサミや縫い針などの鋭利なものは持ち込み禁止）
スナック・お菓子
コーヒー（＋コーヒープレス/ポータブルコーヒーメーカー）
電源アダプター/電圧変換器（タイは230V、50Hz）

検疫施設に持ち込めないもの

機内持ち込みや預け入れが法的に認められているものであれば、いくつかの例外を除き、ほとんどのものを検疫施設に持ち込むことができます。

生卵、魚、肉など加熱されていない食品・食材（※新鮮な果物や野菜は可）
ヨーグルトや生乳といった低温殺菌製品
アルコール飲料、麻薬（※処方薬は可）
発熱を抑える薬
鋭利なもの、燃えやすいもの、規制されているもの（ナイフ、ハサミ、針、銃など）

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検疫終了時について

タイへの渡航者の大多数は、検疫開始から15日目までにASQホテルから退出します（PCR検査結果が陰性の場合に限ります）。ホテルからその後の滞在先への交通手段は各自で手配することになります。チェックアウト時には、検疫が完了し、新型コロナウィルスが検出されなかったことを証明する書類をホテルから受け取ります。これで晴れて、ビザが有効である期間中、微笑みの国を自由に散策できるようになります！